天才たけしの元気が出る日記

.□ 5/24 大捕物。 □.
昼前、友達の犬が散歩中に逃走した、と連絡が入った。
どの辺?
いるまの湯の近く!
うちのそばじゃん!
ってことで家を飛び出した。
自転車で駆けつけると、息を切らした男女二人。
写真と名前を聞き、チャリで走り回る。
すぐに見つかるべ、とタカをくくったが、まさかこの後3時間も探し回るとは。
いろんな人に聞くが目撃情報はゼロ。
思ったのはみんないい人ばかりだ。
我が子のことのように心配してくれる。

ちょっとあてがつかなくて諦めかけたスーパーの前でしばし一服。
やみくもじゃダメだ。
逃走経路をよく考えて予測してみよう。
と思った頃、あっちから犬が走ってきた。
目の前の車道を車より早いスピードで駆け抜けていく。
気づいたら自転車は乗り捨てて大声で追いかけていた。
とても追いつくはずもない。
なぜ自転車で追いかけなかったか。
なぜ裸足にサンダルで走ろうとしたのか。
その時はそれどこじゃない。
犬が車道を疾走していく異様な光景を街の人は驚いて見てるだけ。
そりゃそうだ。
どうしていいかわからない。
その後ろから奇声をあげて追いかける俺。
いぬーー!と叫ぶ俺に、驚いて、あっち!と指をさすおじさん。
遥か彼方に走る犬。
応援を呼ぼうと電話をする。
走りながらじゃうまくかけられない。
息を切らして足が止まった時、一台のバンが端に寄せて停まった。
自然に乗った。
自然に僕を乗せた宅配ドライバー。
車は走り出す。
あっちいったぞ。
お願いします。
なんてかっこよくていい人だろう。
違うかもしれないが、北の国から87初恋の古尾谷雅人とリンクした。

車で追いかけたが見失った。
どうする?
降りて横道を探します。
そうか、頑張れ。
僕は泥のついた一万円札を渡した。
それは受け取れん!一生とっとけ!!
そんな会話があったかなかったか覚えていない。

見失ってしまった。
目の前を駆け抜けたのに何もできなかった自分がはがいない(はがゆい+ふがいない)。
チャリを取りにスーパーに戻る。
乗り捨てた、多分横倒しにしてたチャリがきちんと立てて並べられていた。
やっぱりいい人ばっかりだ。

見失ったあたりに戻り再捜索。
犬が消えたあたりのT字路で彼女が悲壮感漂う顔で探している。
彼女は左に歩いて行った。
じゃあ俺は逆に行こうかなと思っていたら、あっちから彼女の声が。
そっちを見ると犬がいた!
彼女は追いかけている。
犬はまた車道を疾走。
しかもこっちに走ってきた。
トラックも車もみんな止まってくれている。
迷いなく車道に飛び出し、両手を広げる。
一目散に俺に向かってくる。
ほぼ初対面なのに俺に飛び込んでくるのか?
感動の再会みたいだ。
受け止めようとしたが、手前で左に避けられた。
まるで現役時代の東尾投手のスライダーのように。
まるで打者のバットをあざ笑うかのように。
しかし俺も現役時代は千葉では並ぶ者はいないと言われた名キャッチャーだ。
東尾のスライダーくらいを後ろに反らせるわけにはいかない。
体が先に反応した。
左手が奴の前足を捕らえた。
握ったらこっちのもんだ。
離しはしない。
こう見えて千葉じゃ並ぶ者のいない名ゴールキーパーだ。
ボールをはじいたりしない。
手に吸盤でもついているようだ、と驚かれたほどの男だ。
ぐっと手を掴み、抱きかかえて歩道に連れてって押さえ込んだ。
彼女が走ってきて泣きながら抱え込む。
3時間越えの大捕物だった。
犬はアスファルトをずっと走っていたんだろうか、肉球に血がにじんでいたが、それ以外は大したことはなく元気のようだ。
しばらく抱かれていたらおとなしくなった。
ずっとパニック状態だったんだろう。

俺は右肩右腕あたりに歯が当たったようだがたいしたことはなかった。
腰痛が再発したくらいだ。

見かけたら電話します、と言って手帳にメモしてくれた職人さん。
配達中探してみますと言った郵便屋さん。
その他大勢の我が子のように心配してくれたおじさんおばさんたち。
古尾谷似のドライバーさん、車を止めて待っててくれた運転手さんたち。
自転車を貸してくれた町田さん。
みんなありがとう。
僕も犬も友達も元気です。
これからBBQ大会をやります。

.□ 2/16 ふあー。 □.
サカモと飲んだ。
生きてりゃいろんなことあんだなあ。
いろんな人といろんな話したいなあと思った。
いい夜だった。
明日起きれるか大変だけど。
がんばろう。


 

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